秋田県にかほ市と由利本荘市の伝統野菜、「火野カブ(カナカブ)」
こちらの火野カブを使用した、「幻の漬物」についてご紹介したいと思います。
火野カブ(カナカブ)について
生産地
秋田県:にかほ市、由利本荘市。
時期
10月~12月。
名前の由来
カナカブは小型のカブのことですが、
野焼きをして栽培してきたことから、「火野カブ」と呼ばれるようになりました。
歴史
江戸時代から焼畑農業で作られてきた伝統あるもの。
火野カブを使用した、火野漬けのレシピは江戸時代頃から基本的に秘密で、
「例え嫁でもそのレシピは教えない」と頑なに守れてきた為、
「幻の漬物」と言い伝えられています。
また、古くは多くが焼畑農法で栽培されていましたが、
現在、焼畑農法で栽培している地域は、にかほ市だけになっているようです。
焼畑農法
焼畑農法とは、簡単に説明すると森を焼いてそこから出た灰を肥料にして
畑を作る農法。
消防の許可・監視のもとで、山の傾斜地に火を放ち、
雑草害虫を駆除し、灰汁を肥料として自然の力で育てあげる。
焼畑は7月下旬の夏真っ盛りに行い、やぶを倒し、
人力による鍬打ちなど、非常に作業に手間が掛かる。
並々ならぬ努力と、労力をかけた野菜自体が貴重です。
漬け込み
火野カブ漬けの漬け込みも大変手間が掛かっております。
丁寧に泥を洗い流し、さらにタワシでゴシゴシと磨きあげ、
それでも取れなかったヒゲは手作業で一つ一つ取っていきます。
その為、量産はできません。
「伝統の味は地元に残してこそ」という生産者の方々の想いから、
地元を最優先にして販売しており、受注生産はしていないそうです。
チェケがオススメする【火野カブ漬け】
にかほ市と由利本荘市で、火野カブ漬けも様々あり、
生産者によって作り方も異なります。
その中で私がオススメする火野カブ漬けは、
こちらの、にかほ市の火野カブ漬けです。
製造者 株式会社 福寿草
販売者 ひとによし 株式会社
お酒に恋する かなかぶ漬け
「お酒に恋する かなかぶ漬け」は、秋田にかほ市の伝統野菜、
火野カブを使用した、お酒のおつまみや、ごはんのお供にぴったりの漬物です。
皮つきであることで、いくら食べても飽きない独特の辛みと歯応えがあります。
最大の特徴は、食べる時期による風味の変化です。
真空パック保存により、賞味期限が半年間あります。
生産直後の鮮烈な辛みが、長く漬け込まれることにより徐々に
まろやかな味わいに変わっていきます。
その味の変化を、ごはんや美味しいお酒と合わせて楽しめる、
それが、お酒に恋する かなかぶ漬けです。
気になる方は、是非食べてみて下さい。
まとめ
皆様、秋田の伝統野菜「火野カブ」について知って頂けたでしょうか。
通常の漬物のイメージは毎日食卓に出る安価なイメージがありますが、
かなかぶ漬けは、上記で説明した通り大変手間が掛かっており、
生産者の想いからもその貴重さが伝わります。
なので、かなかぶ漬けは通常の漬物とは異なり、
家で少し贅沢をするときや、みんなが集まるとき、誰かをおもてなすとき、
美味しいお酒等が手に入ったときなど、
そういったシーンで食べて頂ければなと思います。
そして、この記事を通して秋田にはこういう伝統野菜もあるんだ。
かなかぶ漬けの価値や美味しさが広まれば私も嬉しいです。
補足:
YOUTUBEでもこちらの内容についてお話していますので、
気になる方は是非ご覧下さい。
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